最初の1か月、書類で全部落ちた理由
転職活動を始めた最初の1か月、僕は11社に応募して11社とも書類で落ちました。
理由は単純で、職務経歴書に「営業」としか書いていなかったからです。
- 法人営業 5年
- 新規開拓・既存顧客フォロー
- 目標達成率 110%
これで営業職に応募するなら通ったかもしれません。でも僕が受けていたのはIT企業でした。
読む側からすれば「営業の人が、なぜうちに?」で終わりです。
2か月目に書き直してから、書類通過は8社、面接は12回受けました。
書き直したのは経歴ではありません。「何をやったか」を「相手の会社で何ができるか」に翻訳しただけです。
経歴は同じ。書き方だけ変えて 0/11 → 8社通過
この記事では、その翻訳のやり方と、コピペで使えるテンプレートを載せます。
履歴書編:ここで落とされる3つ
履歴書は「減点されないこと」がすべてです。加点はほぼありません。
1. 志望動機を使い回す
「貴社の理念に共感し…」で始まる志望動機は、読む側からすると「うちのことは何も知らない」の合図です。
その会社の名前を消したら他社にも出せる文章は、書いていないのと同じ。
書くのは1つだけで足ります。「その会社の何が、自分の経験とつながるか」。
例: 前職では法人営業として顧客の業務課題をヒアリングし、提案資料を年間60本作成しました。貴社の営業企画職は、この「顧客の声を提案に変える」経験をそのまま活かせると考え志望しました。
2. 退職理由を「一身上の都合」以外で書く
履歴書の職歴欄は「一身上の都合により退職」で問題ありません。
残業やパワハラが理由でも、履歴書には書かない。面接で聞かれたら答える(答え方は特典3に書きました)。
3. 空欄を残す・写真を使い回す
本人希望欄の空欄、3年前の写真、手書きの修正跡。これだけで「雑な人」と判断されます。
本人希望欄は「貴社規定に従います」の一行でいい。写真は今の顔で、スーツで、背景は無地。
職務経歴書編:「何をやったか」ではなく「再現できるか」
職務経歴書で見られているのは、たった1点です。
「この人は、うちの会社で同じ成果を出せるか」
だから「頑張った」「達成した」は要りません。どうやったか(=再現性)を書きます。
数字より「やり方」
| 落ちる書き方 | 通る書き方 |
|---|---|
| 売上目標を達成 | 既存顧客200社を訪問頻度で3層に分け、上位層への提案回数を月2回に固定して受注率を上げた |
| 新規開拓を担当 | 業界紙の掲載企業をリスト化し、月40件の架電から商談化率12%を維持 |
| チームで協力して業務改善 | 提案資料のテンプレートを作成しチーム5人に展開、作成時間を1本3時間から1時間に短縮 |
数字は「あった方がいい」程度です。「何をどう変えたか」がない数字は、読む側には嘘か本当か分かりません。
専門用語・社内用語を消す
「SFA」「与信」「KPI」「案件化」。自分の業界では当たり前でも、異業種の人事には通じません。
異業種に出す職務経歴書は、家族に読ませて意味が分かるかで判断してください。
異業種転職の「翻訳」の作り方
僕が営業経験をIT企業の営業企画に翻訳したときの手順です。
- 応募先の求人票を印刷し、「求める人物像」「業務内容」の動詞に線を引く(例: 分析する、企画する、調整する、資料を作る)
- 自分の経験を、その動詞で言い換える
- 「顧客訪問」→「顧客の業務課題をヒアリングし、解決策を提案資料にまとめる」
- 「売上管理」→「顧客別の売上データを集計・分析し、次月の行動計画を立てる」 - 言い換えられなかった経験は書かない(全部書くと薄まる)
求人票の言葉で書かれた職務経歴書は、読む側が「探さなくていい」。それだけで通過率が変わります。
コピペ用 職務経歴書テンプレート
以下をそのままコピーして、【 】を埋めてください。A4で1〜2枚に収まる分量です。
職務経歴書
【20XX年XX月XX日 現在】
氏名: 【氏名】
■ 職務要約
【業界】で【職種】として【X年】勤務。【最も長く担当した業務】を中心に、【主な成果を1行で。数字があれば入れる】。【応募先の求人票にある動詞を使って、活かせる経験を1文】。
■ 職務経歴
【20XX年XX月】〜【20XX年XX月(または現在)】 株式会社【会社名】
事業内容: 【1行】 / 従業員数: 【X名】 / 雇用形態: 【正社員】
【部署名・役職】
担当業務:
- 【業務1: 何を、どの規模で、どのくらいの頻度で】
- 【業務2】
- 【業務3】
実績・工夫したこと:
- 【課題】→【自分が変えたこと】→【結果(数字があれば)】
- 【同上】
■ 活かせる経験・スキル
- 【応募先の求人票の言葉で1】(例: 顧客の課題をヒアリングし、提案資料に落とし込む)
- 【応募先の求人票の言葉で2】
- 【ツール・資格があれば】(例: Excel でのデータ集計・グラフ作成、普通自動車免許)
■ 自己PR
【応募先で再現できることを、経験→根拠→応募先でどう活かすか の順で200〜300字】
以上
書き終えたら、誰かに読ませる
最後にひとつ。
書類は自分で何度読んでも直せません。「営業」としか書いていないことに、僕は1か月気づけませんでした。
転職エージェントの担当者は、職務経歴書を毎日何十枚も読んでいます。
登録した後の面談で「書類を見てほしい」と言えば、無料で添削してくれます。使わない手はありません。
まだ登録していない方は、特典1の「エージェント10選」から、自分の条件に合うところを1社選んでください。